続・怠け者の賛歌
2007.2月某日作成。 ネタの投下をメインにヲタクな小話とか雑記とか(本館夢サイトと別館二次創作サイトで共有中)
あああ
- 2009/11/03 (Tue)
- 小話 |
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A.P.Hサイト巡りの一環(?)で、夢小説サイトの方も色々探しているのですが、コレ見事に眉毛とメタボばっかりなんだな……ははは。
トリップとか転生でムキムキとかマカロニ兄弟とか無いか?……無いのか、そうか……。
あとスーさんとか!とか!……無いか、はぁ……。
……自分で書くしかないのか……自給自足乙。
あと、拍手コメの方で(最近まったく返信出来ていないですが(汗)頂いたコメントはありがたく頂戴して大切に読ませてもらっております!!!)A.P.H×アビス書かないんですかという何とも扇情的なコメントを頂きました。
またそんな……私のマイナー魂を煽るような真似をしくさって!この!この!好きだ!←
というわけで試作品A.P.H×アビス。
我らが本田氏(人名表記)がオールドラントにトリップしちゃったようです。特に詳しい設定は決めてません。
折りたたんだ続きからどうぞ。
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未知なる文化『ハシ』なるものに挑戦中のルークを、本田 菊は微笑ましげに見守りながら、手ずから調理した肉じゃがを慣れた箸使いで取り、口に入れ、咀嚼する。うん、幾らか未知の調味料に戸惑いましたが美味しく出来ていますね、と無事再現に成功した故郷の味に目を細めていると、「ズルい」とか細い声が聞こえてきた。いつの間にか箸を止めていたルークが、菊を妬ましげに見つめている。
何をそんなに、と視線の先を辿ると、菊の手に握られた箸に辿り着き、言葉の意味を悟る。だが敢えてそれを指摘せず──恐らく拗ねてしまうだろうから──小さく笑うと、膳の上で留められたままのルークの手を軽く叩いた。
「ほら、いけませんよルーク。迷い箸なんて行儀の悪い」
「うっ……だって……上手く掴めねぇし」
異世界の『日本』からやって来た菊の見せる、オールドラントの何処にも無い不思議な文化に興味を持ったルークが、彼の作る食事を自分も食べたいと言い出したのがこの食事会が開かれる切欠だったのだが、使い方に迷ったルークが逡巡した末、まるでいつも使うフォークのように箸で食材を突き刺したことから趣旨が変わった。
普段は実に温厚で寛容な菊も、趣味と食事に関することには妥協をしない。刺し箸はいけませんよ! と、目を丸くしたルークに注意すると、自身の箸の持ち方を見せながらのマナー教室が開始された。箸自体の存在が稀なんじゃ、というツッコミは、残念ながら存在しない。
存外辛抱強く、菊に対しては割と素直なルークと、これまた辛抱強い菊によるレクチャーの甲斐あって、数十分後には何とか形になったのだが、練習と実践は違うものだ。何度やっても上手くいかない自分と違い、まるで自身の手そのもののように器用な箸使いを見せる菊に、最初は自信満々だったルークも萎れていく。
「大丈夫ですよ。形は出来ているのですから、あとはコツさえ掴めば簡単です。そういうの、ルークは得意でしょう?」
だからそんなに拗ねないで下さい、と心の中で付け足して、菊はルークの頭を撫でた。
お祖父ちゃんと孫的なほんわかとした空気をまといつつ──実年齢は祖父どころか祖先レベルだが──二人だけの食事会兼作法の勉強会は進む。
そしてそんな二人を優しげに見つめるメイドや騎士に囲まれつつ、いつもと変わりないファブレの日常は過ぎて行った。
見事に肉じゃがを取ることに成功し喜んだルークが、勢いでにんじんを口にしてしまい思わず顔を顰めてしまうのは、もう少し後の話である。
■本田は良いおじいちゃん保護者になれる気がする
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何をそんなに、と視線の先を辿ると、菊の手に握られた箸に辿り着き、言葉の意味を悟る。だが敢えてそれを指摘せず──恐らく拗ねてしまうだろうから──小さく笑うと、膳の上で留められたままのルークの手を軽く叩いた。
「ほら、いけませんよルーク。迷い箸なんて行儀の悪い」
「うっ……だって……上手く掴めねぇし」
異世界の『日本』からやって来た菊の見せる、オールドラントの何処にも無い不思議な文化に興味を持ったルークが、彼の作る食事を自分も食べたいと言い出したのがこの食事会が開かれる切欠だったのだが、使い方に迷ったルークが逡巡した末、まるでいつも使うフォークのように箸で食材を突き刺したことから趣旨が変わった。
普段は実に温厚で寛容な菊も、趣味と食事に関することには妥協をしない。刺し箸はいけませんよ! と、目を丸くしたルークに注意すると、自身の箸の持ち方を見せながらのマナー教室が開始された。箸自体の存在が稀なんじゃ、というツッコミは、残念ながら存在しない。
存外辛抱強く、菊に対しては割と素直なルークと、これまた辛抱強い菊によるレクチャーの甲斐あって、数十分後には何とか形になったのだが、練習と実践は違うものだ。何度やっても上手くいかない自分と違い、まるで自身の手そのもののように器用な箸使いを見せる菊に、最初は自信満々だったルークも萎れていく。
「大丈夫ですよ。形は出来ているのですから、あとはコツさえ掴めば簡単です。そういうの、ルークは得意でしょう?」
だからそんなに拗ねないで下さい、と心の中で付け足して、菊はルークの頭を撫でた。
お祖父ちゃんと孫的なほんわかとした空気をまといつつ──実年齢は祖父どころか祖先レベルだが──二人だけの食事会兼作法の勉強会は進む。
そしてそんな二人を優しげに見つめるメイドや騎士に囲まれつつ、いつもと変わりないファブレの日常は過ぎて行った。
見事に肉じゃがを取ることに成功し喜んだルークが、勢いでにんじんを口にしてしまい思わず顔を顰めてしまうのは、もう少し後の話である。
■本田は良い
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