続・怠け者の賛歌
2007.2月某日作成。 ネタの投下をメインにヲタクな小話とか雑記とか(本館夢サイトと別館二次創作サイトで共有中)
アビス×ケロロ(クロスオーバー)
某サイトのチャット見ながら創作物書いてます。
っつか今日中に夢サイト更新出来ない。ごめんなさい……orz
明日教習所の卒効あるので創作止めたまでは良かったが、ふとネタを思いついてなんか書いた。
馬鹿じゃないのお前、とか思ってもツッコミは入れないで。
アビスメイン、屋敷時代のファブレ家にギロロがトリップしてきました。っていう設定。
ちょいガイ様に厳しめかな。名前出てないけど。
あーチャット参加してみたいけど怖くて出来ない<ヘタレのチキン
いつものように日向家の庭先で愛銃を磨いて磨いてたまに軍曹にツッコミを入れて。
普段通りだったはずなのに、気が付けば、見知らぬ庭先に突っ立っていた。
何 処 。
疑問は尽きず、さりとて人に尋ねようとしたらアンチバリアが故障したのか声はすれど姿はなしの状態。仕方なくこの庭から出て周囲の状況を探ろうとしたら、始終人が出入り口を見張っているので、おいそれと抜け出せない始末。
まったく何処のお大尽の屋敷だと憤慨していたら、背後から、純粋な驚きと好奇心に満ちた声が上がった。
「なんだ、コイツ」
──それが、この屋敷の長男・ルーク・フォン・ファブレと、異世界からやって来たケロン人・ギロロ伍長との出会いだった。
・
・
・
そして、一年後。
姿が見えないなりに、ギロロはすっかりファブレ家に落ち着いていた。
アンチバリアが直せないので未だに自分の姿を確認出来るのはルークだけだが、今のところ、その状況に不自由はしていない。それどころか、アンチバリアの故障はある意味幸運だったかもしれない、とまで思い始めていた。
取り敢えずルークに確認したところ、此処はペコポン──夏美達の言う『地球』ではなく『オールドラント』という名の惑星らしい。ギロロはそんな名前の惑星を耳にしたことはなく(辺境惑星かと思ったが、それにしては環境が特殊すぎる。音素などという妙な物質が存在するこの惑星を、クルル辺りは見逃すはずが無いだろう)今イチ把握し切れなかったのだが、どうやらこの『オールドラント』はペコポンと違い、人を襲うような魔物が街の外を徘徊しているらしい。
恐らく、ギロロがアンチバリアを解除して姿を現せば、その魔物とやらに間違われて攻撃されていたのではないだろうか。
ルークに頼り切りになるという現状はやや不満だが、他に方法は無い。それに、文句を言いながらのギロロの世話を焼くルークの姿を見ていると、拒否も出来なくなった。それほど、ルークの表情が生き生きしていたから。
生活が安定し始めた頃、ギロロがルークに色々なことを質問してみたら、ルークの方が答えられないことが多くて、ギロロはよく「教育係や世話係は何をしてるんだ」と思った。
ルークが王族というのなら、世間一般並みの知識を知らないのは仕方が無い。だが、此処まで何も知らないということは、彼にものを教えるはずの教育係や世話係がサボっていたのだとしか思えない。
そして実際、ルークの世話係を見て、ギロロは自分の考えが正しいことを知った。従者……つまり身分が下の者が上に対して、あれほど舐めまくった態度を取り、あまつさえタメ口を利いているようでは、ろくに教育も出来ないということなのだろう。
仕方なくギロロは、「読んで欲しい」という名目でルークに本を読ませ、自らの力で学習させることにした。独学では偏りも出てくるが、何もしないよりはずっとましである。
何はともあれその御陰で、ギロロもルークも必要な知識得ることが出来たのだから、万々歳だ。
お返しというわけではないが、ギロロも、自分の持っている知識や、自分の仲間(小隊や日向家、そしてそれに関わる人々)の話をした。
興味深そうに話に耳を傾けながら、時折羨ましそうに「いいなぁ」と呟いているのが、印象的だった。
「ルーク」
「なんだよ」
夜、二人で眠る前に、ギロロは頭に浮かんだ疑問を、思い切ってぶつけてみた。
「何故、俺の話を信じる気になった? 幾らなんでも、荒唐無稽過ぎただろう?」
ギロロの言葉に、あー、とか、うー、とか、一頻り唸った後、
「……あの時は『そういうこともあるのか?』って思ったしな。今は……ギロロの声って、ヴァン師匠に似てるし、それに……」
「それに?」
「…………別にっ」
もう寝るからな! そう言って布団に潜り込んだルークを、ギロロは肩を竦めて見送ると、自らもまたベッド脇の毛布に潜り込み、瞳を閉じた。
──素直でない子供に、そっと笑みを零しながら。
やっちゃった感溢れてます……偽者ギロロ! ギャア!
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