続・怠け者の賛歌
2007.2月某日作成。 ネタの投下をメインにヲタクな小話とか雑記とか(本館夢サイトと別館二次創作サイトで共有中)
エルドラントの喜劇
TOAラスダン・エルドラントにて、例の落とし穴でのイベント。
装備品などは河月がやってた時のものです。
無理があるかもしれないしツッコミどころがあるかもしれませんが、無理なことじゃないと思うんですよね……その辺、どうだったんでしょうか。
ルークが若干スレ気味?
ではどうぞ。
※エルドラントにて、ルー君(若干スレ気味)の冷静なツッコミ。
※こう思ったのは私だけ?
エルドラント内部。ルークは不覚にも落とし穴に嵌ってしまう。
パーティと引き離されたことを察し、半ば強引に着地しつつ、俄かに痺れた足を引き摺って……其処で、アッシュを見つけた。
どうやらこの落下先の部屋、超振動の力を床のレリーフに直接注ぎこむことで、一方の扉が開かれる仕組みになっているらしい。
難儀な上、大変悪趣味だ。
長い旅の間にややスレ切ってしまったルークは一人激昂するアッシュを横目で眺めつつ、ふとそんなことを考えた。
先の(一方的な)約束で剣を交えた後、割とあっさり勝つことが出来た(何故ならば、ルークはアッシュ以上に色々な強敵と戦ってきたのだ。今更教団から支給された装備品を纏っている彼に勝てない筈が無い)ルークは、悔しそうに地に伏せるアッシュを見下ろす。
そろそろ、気は済んだだろうか。
こちらは音素乖離のせいで時間が無いし、ローレライを解放しろと周囲がうるさいので、出来ればこの先はアッシュに行ってもらいたいのだが……先程の戦闘能力を見る限り、どうもアッシュが行ったところでヴァンには勝てそうにないだろう。
さりとて、扉は超振動の力でしか開けることが出来ない。
アッシュは自分が此処に残る、お前は行けと五月蝿いが、彼の言う通りに動いてやるつもりがルークにはさらさら無かった。
そもそも正攻法で、敵の思惑通りに動く必要なんて何処にも無い。
この扉が開かないのであれば、超振動でぶっ壊せばいいではないか。
――力技の二文字が、ルークの中で浮かんでは消える。これもミュウと旅をし続けてきた賜物かもしれない。
そのことを聞く耳持たないアッシュへ強引に持ちかけようとしたその時――もう片方の扉が開いて、神託の盾兵士たちがなだれ込んできた。
「待て! ローレライの鍵を渡してもらおう!」
口々に叫んでいる辺り、目的は当然鍵なんだろう。
そんなことを考えていると、不意にアッシュが、ローレライの鍵を手渡してきた。ルークは思わずアッシュを凝視する。
どうやら自分は此処に残り、神託の盾と心中覚悟で戦闘するつもりらしいが……
「ここは俺がくい止める! 早く行け!」
「は?! いや待てよ、なんでお前が残る必要があるんだ」
「何を言ってやがる、どちらかが此処に残らなければ先へは進めないだろう!」
――被験者は良くも悪くも頑固者らしい。ルークは少しだけ、頭が痛くなった。
「いや、だからさ……神託の盾兵がなだれ込んできたってことは、あっちの扉は開いてるんだろ。だったらあいつら蹴散らして、あいつらが入ってきた扉から俺達が出れば済むことじゃないのか」
……神託の盾兵士が来たということは、少なくとも奥に繋がっているということだ。
ルークが指摘すると、アッシュは沈黙した。
頬が少しだけ赤いのは、このことに気付かなかった自分に憤慨しているのだろうか。それとも、レプリカにそれを言われてしまったことが腹立たしいのだろうか。
まあ、ルークにとってどちらでもいい。
神託の盾兵士程度が相手ならば、道を作ることなど造作も無い。
「ほら、さっさと行くぞアッシュ!」
「……俺に指図するな屑がァァァァ!!!」
ローレライの鍵を手渡しついでに促すと、アッシュは八つ当たり気味に烈破掌を放っていた。
(ま、あれだけ元気なら大丈夫だろ)
――不意に透けて見えた己の右手をぎゅっと握り締めると、ソウルクラッシュを構え直し、ルークもまた、神託の盾兵士の群れに突っ込んでいった。
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