続・怠け者の賛歌
2007.2月某日作成。 ネタの投下をメインにヲタクな小話とか雑記とか(本館夢サイトと別館二次創作サイトで共有中)
細工は流流仕上げを御覧じろ
いっちょ書いてみた潤ちゃんルーク。
.....しかし哀川潤の壁は高かった.....私なんぞの文章力で書けるわけ無いって。よって「潤ちゃんを目指して玉砕した最強っぽいルーク」になっております(汗)
あ、ネタ語りの時とは若干設定に変化が。
+ルークの最強っぷりは公爵家の全員が知っている
+ガイも知ってる
+むしろその強さで復讐を放棄させられましたというか
+絶対服従の悲しい使用人根性。しかし本人は幸せ
+ヴァンは元主人の(悲しいまでの)心境の変化を知らない
+むしろ公爵家から微妙にハブられてる(本人気づいて無い)
+ヴァンはルークが自分に懐いてると思ってる
+公爵家はルーク愛
+ルークは対外的には「無知なお坊ちゃん(演技)」
+イオンとミュウだけ微妙に本性を知ってる
+多分アクゼリュスで話終わる
+公爵家の未来は明るいぞ
そんな感じ(笑)
ではどうぞ。あ、ヴァンが結構酷い目に合ってます。ほんのちょーっとだけ同行者に暴言?
アクゼリュス・パッセージリング前小話。
.....しかし哀川潤の壁は高かった.....私なんぞの文章力で書けるわけ無いって。よって「潤ちゃんを目指して玉砕した最強っぽいルーク」になっております(汗)
あ、ネタ語りの時とは若干設定に変化が。
+ルークの最強っぷりは公爵家の全員が知っている
+ガイも知ってる
+むしろその強さで復讐を放棄させられましたというか
+絶対服従の悲しい使用人根性。しかし本人は幸せ
+ヴァンは元主人の(悲しいまでの)心境の変化を知らない
+むしろ公爵家から微妙にハブられてる(本人気づいて無い)
+ヴァンはルークが自分に懐いてると思ってる
+公爵家はルーク愛
+ルークは対外的には「無知なお坊ちゃん(演技)」
+イオンとミュウだけ微妙に本性を知ってる
+多分アクゼリュスで話終わる
+公爵家の未来は明るいぞ
そんな感じ(笑)
ではどうぞ。あ、ヴァンが結構酷い目に合ってます。ほんのちょーっとだけ同行者に暴言?
アクゼリュス・パッセージリング前小話。
「さあ.......『愚かなレプリカルーク』。力を解放するのだ!」
この上無く残虐な喜びを含ませた、ヴァンが合言葉とやらを口にする。
――しかし、本来起きるはずの超振動どころか、辺りは気まずいほどの沈黙に包まれるだけで、何の変化も起こらない。
先ほどまでの顔から一点、焦りを見せたヴァンは、ルークの肩を掴みながら、狂った人形のように同じ言葉を唱え続ける。
「何故だ!? 何故なにも起きない.......『愚かなレプリカルーク』!」
.....その時、傍に居たイオンは見てしまった。きっと、ヴァンからは死角になっていて分からなかったであろうルークの表情。
彼は、笑っていた。それはもう、いっそ清々しいまでに。
その笑顔を、イオンは今までの旅の道中で数回、目撃したことがある。一度目はチーグルの森。二度目は、バチカルに向かうキャツベルトの中で。
そう、その笑顔は確か、いつだって彼が本気で機嫌を損ねたときに――.....
「――いい加減うざいから離せこのボンバー髭」
整った顔立ちに見合ったその綺麗な笑顔とは裏腹に、おそらく地殻よりもなお低い声音で言い放ったルークは、突然のことに放心していたボンバー髭ことヴァンの身体を思い切り投げ飛ばした。その際に掴んだのは矢張り髭。当然力と重力の関係でブチブチと音を立てて毟られていく髭は、哀れかな、明らかに不自然な生え際へと変化している。あとついでに云うと、投げ飛ばした際にヴァンの背中がその辺にあった突起物にぶつかっていた。ちょっと痛そうだ。
ヂミな痛みに声も無く悶え苦しむヴァンを見下ろして、ルークは笑う――圧倒的なまでの余裕を、口元に湛えて。
「愚か愚かうぜぇっつーの.....都合の良い耳持ったどっかの馬鹿と違って、俺のは高性能に出来てんだから繰り返さなくても聞えてんよ」
「.......っ!」
「あ、なに? 痛かった? 背中って筋肉付き辛そうだもんなぁ.....おいイオン」
「は、はい」
「大丈夫か?」
ルークから掛けられた労わりの言葉に、イオンは、僅かに瞠目して――嬉しそうに微笑んだ。言葉遣いや態度はガラリと変わって見せても、一番大事なところはなにも変わってはいない。
「な、な....!?」
一方、暗示が効かなかったことに驚いているのかそれともルークのビフォアーアフターっぷりに驚いているのか、ヴァンは地面にのた打ち回りながら上手く声が発せられないで居る。案外、背中の痛みのせいかもしれないが。
「取り敢えずこっから出るぞ。手ぇ加えてないからすぐには落ちないと思うけどな.....イオン、歩けないようなら言えよ」
「大丈夫です.....あの.....ヴァンは?」
「髭の心配してんの? イオンって優しいよなぁ.....ダイジョブ、すぐには殺さねぇって」
いえ、そうじゃなくてすごく痛そうで.....え?ナニ聞えない。ホギャァァァァァ! る、ルーク其処は急所中の急所で....えぇー別に髭が不能になっても俺関係ないしそれよかイオンロープ持ってね?
セフィロトのまん前で、イオンとルーク(悲鳴のみヴァン)の暢気な会話が交わされる。どうでもいいがルークによって男の急所を遠慮なく踏み抜かれるヴァンの顔は筆舌に尽くしがたいほどの悶絶っぷりである。
イオンが顔を青くしているのに気付いているのかいないのか、ヴァンの苦しみように、ルークは大変ご満悦だった。多分これだけ気分が良いのは、ファブレ家の夕食がチキンとエビ尽くしだった日以来かもしれない。
「ルーク! 兄さんの言うことを聞いては―――え?」
取り敢えず一旦脱出しようと云うことになり、イオンが身体を休めている横でルークがロープ(何故かその辺に落ちていた)でヴァンを雁字搦めに縛っていると、漸く二人の不在に気付いたのか、坑道から同行者たちの駆けつけてくる足音が聞こえた。
振り返った先には、予想外の光景に思わず唖然としているティア以下数名(鮮血のアッシュも此処に含まれる)と、顔を押さえて肩を落としているガイ、面白そうに笑うジェイド。
「おー遅かったな」
「.....如何いうことか説明していただけますか? 何故ヴァン謡将が縛られているんです?」
そのあっけらかんとした声にジェイドが問えば、我に返ったアッシュが掴みかかりかねない勢いでルークに迫ってきた。
「おい屑! テメェなんでヴァンを縛って――!」
「そりゃ拘束するために決まってんだろ。なに、お前人を無意味に縛って悦ぶシュミでもあんの」
「え? そうなんですかアッシュ」
「あるわけヌェーだろう!!!」
あわや妙な誤解をかけられかけたアッシュは、全力でそれを否定した。真面目に受け取ったイオンはともかく、勿論ルークは冗談のつもりだったのだが。
「説明するのは別に構わねぇけどな.....その前に此処出るぞ、崩壊するから。ガイ、これ持って」
「はいはいっと」
そう言ってルークが投げ寄越したのは縛られたヴァンだった。かつての知己の哀れな姿に、しかしガイは欠片の同情も見せず、ルークから任された仕事に嬉々とした態度を見せた。
使用人肌も此処まで行くと末期だな.....と思ったり思わなかったりするその他数名ただし本人とルークを除く。
「崩壊.....ですか」
「あぁ。アクゼリュスの住民は一部除いて白光騎士団がサクサク避難完了させてるから心配しなくていいぜ」
「.....まぁいいでしょう。今はルークの言う通りにしますよ」
最年長のジェイドがルークの言葉にアッサリ頷いたせいか、それともヴァンを荷物扱いする彼に逆らえない何かを感じたのか。
そのどちらであるか定かではなかったが、その場にいた全員がジェイドの指示を了承し。
.....彼らが安全圏にまで避難し終えたのを見計らったように、アクゼリュスは崩落したのだった。
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