続・怠け者の賛歌
2007.2月某日作成。 ネタの投下をメインにヲタクな小話とか雑記とか(本館夢サイトと別館二次創作サイトで共有中)
覆水盆に反らず
騎士団糾弾モノ何か書けないかなと考えてたら、しんくーとカグヤ様がご降臨あそばされました。
でもどっか似たりよったりになって残念。
しんくーが過労で倒れないか、心配です←
続き読みたい方は注意書き読んだ上で続きからどうぞ。無視されて苦情言われてもスルー
※ギ/ア/スR2たーん20派生。
※騎士団(東京組)厳しめでしんくー+カグヤ様の糾弾劇
※残念文章。残念構成。
※ギ/ア/ス創作は慣れておらず現在勉強中の身故、キャラがちょっと違うかも、しれない…
※以上をご了承の上、続きからどうぞ。嫌な方は開けない方が賢明です。
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シュナイゼルが母艦アヴァロンに戻った後、ゼロ死亡の真相について問い質すと、案の定扇の口から嘘であったのだという言葉が漏れた。
そして明かされるゼロの正体。
彼の正体が敵国の皇子であったことに星刻は僅かに驚いたが、しかし同時に納得した。ゼロの持つカリスマも知識も、並の人間には持ち得ないものばかりだったからだ。
ギアスのこと、扇達を駒扱いしたこと、特区虐殺のこと……ここぞとばかりに怒りを爆発させてまくしたてる幹部連中とは対照的に、神楽耶はといえば俯いたまま、ひたすら拳を握り締めている。
彼女が心配なのだろう、天子は扇達の形相にびくびくしながらも神楽耶を見つめている。
そして、一通りの話が終わった後……神楽耶は俯いたまま、緩慢な動作で扇の前に立った。
泣いているのだろうか? まぁ、裏切られたと知れば、妻だと公言していた彼女なのだからそれも仕方の無いこと──幹部達がそう考える中、星刻は、天子の後ろに立つ香凛に視線を向ける。
彼女は小さく頷くと、実にさり気無い仕草で天子の両目を覆い隠す。
と──。
「この……大馬鹿者!!!」
ばきぃっ!!
ほっそりとした腕から繰り出されたと思えないほどの右拳が、扇の顔面に炸裂した。
油断していたことと、そしてあまりの威力に、今年二十七になる大の男が呆気なく吹き飛ばされる。顔を上げた神楽耶はこれでもかというほどに両目を吊り上げ、そして、その瞳に怒りの色を滲ませていた。
と、同時に、星刻が懐から取り出した手巾を彼女に手渡す。
遠慮なく受け取って扇を吹き飛ばした右手を拭い、斑鳩の艦橋に叩きつけた。
「あまりにも不甲斐無い……それでも日本人ですの……?!」
「か、神楽耶様?」
未だかつて見たことの無い神楽耶の怒りに、幹部達はわけも分からずに困惑した。
しかしそれは返って怒りの感情を逆撫でする。何がどう悪いのか、何故此処まで激怒しているのか、まるで分かっていませんよと言っているようなものだからだ。
星刻は同情する。神楽耶にも──そして、ゼロにも。
むしろゼロに対しては、このような人間を指揮して纏め上げ、ついには超合集国の立ち上げまでこぎつけたのだから尊敬すらするだろう。
「シュナイゼルが言ったからゼロは敵だと? 貴方方は誰と戦っているつもりですか!!」
シュナイゼルは、ブリタニアの宰相。そして、超合集国は、そのブリタニアと敵対している。
だというのに、敵国の人間が出してきた証拠も証言も全て鵜呑みにし、あまつさえ目の前でゼロを射殺しようとするなどと──自分達が愚鈍であると大声で叫んで回ったようなものではないか!
しかもシュナイゼルは、知略と策略だけでEUの半分を奪い取った男。到底信用出来るような人間では無いというのに……。
「だが、あの男は俺達を駒だと言ったんだ!」
杉山と南が言う。星刻は、深い深い溜息を吐いた。
「組織において、構成員が駒と扱われるのは、むしろ当然のことだろう? ……一時でも軍に身を置いていた者ならば分かるはずだが……」
視線の先には、軍属であった藤堂と千葉の姿。
ぐっと言葉を詰まらせて黙り込む二人をよそに、星刻は言葉を続ける。
「そう言った意味で、むしろゼロは良心的だったと思うがな。彼は何度戦場に出た? 何度前線で戦った? 団員を捨て駒扱いするつもりなら、自分は安全な場所で指示を出せば良いものを」
それこそが、ゼロが団員を真の意味で駒扱いしていない証拠。
言われてみればその通りで──どちらかと云えば、枢木スザクやコーネリアなどといった強敵から狙われ続けていたせいで、幾度と無く危機に陥っている。
居合わせた団員達の間に少しずつ戸惑いが広がっていく中、扇は立ち上がり、それでもと神楽耶に詰め寄った。
「ですが、あいつにはギアスという力があって……もしかしたら、俺や貴方達にも、既に!」
「そのギアスとやらですが……そもそも、それが実在すると仮定して、実際はどういう力なんですの? 効果は? どうやってその力を行使出来るのか、範囲も……貴方方の話を聞いていると、その辺りが不明瞭なのですけれど」
「え……っ、そ、それは……」
勢い良く読め寄ったのも束の間、神楽耶に問われると、扇は困ったように顔を歪ませる。その態度で確信した。彼は、その存在を知っていても、どういう力なのかは良く知らないのだ。それこそ、シュナイゼルから一方的に吹き込まれて、鵜呑みにしているだけで。
呆れたように、神楽耶は肩を落とす。
「確かに、特区虐殺にゼロ様が関与なさっていたのだとすれば、それは無視出来ない問題ですわ。──ですが、貴方方が行ったのは超合集国の存在を蔑ろにした越権行為。ゼロ様の存在は、最早日本の、黒の騎士団だけのものだけではないのです。それを独断で斬り捨てようなど……」
「更に言えば、ゼロという存在の損失で、蓬莱島の日本人、そして植民地で苦しんでいる人々の心の支えが失われた。超合集国への参加を促すどころか、ブリタニアに寝返る国がどれだけ出ることか……」
確かに、戦略、戦術の指揮官としては、ゼロを失っても黎星刻が居る。だがゼロが人々に与えていた影響力、そして求心力は決して真似出来ないものだ。
此処まで説明されて、どれだけ自分達の行いが拙いものだったかを自覚したのだろう……漸く幹部達の顔色が悪くなる。
しかし、もう遅い。ゼロは既に居ないのだから。
そして一連の騒動をシュナイゼルに知られている以上、遅かれ早かれ超合集国の面々に今回の一件は知られてしまう。そうなれば、超合集国の根元は揺らぎ、世界における日本の立場も危ういものになるのだ。
「本当に……情けないこと……」
思わず、という風に零した神楽耶の一言が、心情の全てを表していた。
***
うむ、不完全燃焼である(これでか)
本当はもっと扇を追い詰めてのしてやりたかったです。あとびれったとの関係についても追求してやりたかった。
まぁ、殴れただけでも満足。
しんくーとかぐや様を格好良く書きたかったけど……難しいなぁ。
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