続・怠け者の賛歌
2007.2月某日作成。 ネタの投下をメインにヲタクな小話とか雑記とか(本館夢サイトと別館二次創作サイトで共有中)
親の因果が子に報ゆ
PCと向かい合ってても大概RPGツクールばっかりやってます。マジですんません。
というわけで続きに小話。
現代人女性inルークネタ。ロレ様に飛ばされたのがOPのタタル渓谷ではなく七年前のファブレ公爵家(誘拐事件直後)だったら。
あの環境は、はっきし言って生まれたての子供には悪影響以外の何者でも無いと思う。ルークが赤ん坊同然だったから其処まではっきりとは覚えていないのかもしれませんが、普通はグレるよ。
というわけで現代人女性さんの感想(笑)
では行ってみよう。
ローレライと名乗った第七音素集合体の陰謀により、アビスの主人公《ルーク・フォン・ファブレ》としてこのアビスの世界に放り込まれてから数日。
.....あたしは困っていた。
原因は、やったらめったら殺気を飛ばしてくる金髪イケメンの使用人と、ことあるごとに顔を出しては「早く記憶を取り戻してくださいまし!」とねだって来る(ルークの)幼馴染兼王女様。
記憶喪失という都合の良い設定だったから、あたしがどう行動しても、ファブレ家の人々は特に不審には思わないのだが.....
先に述べた二人.....ガイとナタリアは、そりゃもうあたしの一挙一足を舐めるように見てくるから、迂闊なことが出来ないのだ。勿論、記憶喪失だしの一言で、説明は出来るのだろうが.....けれど結局あたしは、《ルーク》ではないわけで。
ぶっちゃけ、何処でボロが出る河から無いが故に気が抜けない。
流石にこの状況には辟易してしまい.....取り敢えず打開策を練ろうと、家人の目を盗んで(そして時折姿を見せるローレライさんの手も借りて)調べごとを続けた。警備をしている白光騎士団の人たちにバレなかったのは、ひとえに、ローレライさんから頂いた二週目グレード特典とやら(経験値10倍と術技・料理とその熟練度にガルド、全あらすじとC・コア、FSチャンバーの引継ぎ)があったからである。オマケに身体能力まで向上しているから塀を乗り越えるなんて造作も無いことだった。
.....何気に人間外と化してるなぁ。あたし。
心の中に過ぎったツッコミの言葉は無視するとして――閑話休題。
兎に角.....調べた結果、ガイの殺気の正体が判明。実は彼、只今絶賛敵対中な隣国の伯爵様(のご子息)だったのだ。戦争で家族や使用人を軒並み殺され、しかも彼らの命を奪ったのが《ルーク》の父親であるファブレ公爵なのだから、常に殺気ビンビンなのも頷ける話である。
でも、よ。
彼がそうなってるのも頷けはするけれど――正直なところ、ルーク自身はその戦争には何も関わっていないわけで――ガイがルークを憎むというのは....理解出来なくも無いが、完全なとばっちりなのでは無いだろうか? と云うことに思い当たった。
親の罪を子供に背負え、なんつーのは、なんとも傲慢な話ではないか。
(ナタリア嬢のこともそうだけど.....此処はあたしが一肌脱ぐっきゃないでしょーが!)
今のガイを、そのままにしておいたら、あたしはまず間違い無く、ある日突然後ろから刺されてしまうような事態になってしまうだろう。
ついでにナタリア嬢から、これ以上ありもしない記憶についてネチネチ言われ続けるのも嫌だ。彼女の言い分は、まるで、今の《ルーク》をまるで見ていないようにしか聞えないから。
一応、暫くは《ルーク》としてこの世界で生きていかなきゃならんわけだし、だったら状況の改善ぐらいしてみたって文句は言われないと思うのだ。
「まずは、二人共徹底的に再教育してあげなくちゃーね」
見てろよローレライさんふっふっふ、と、あさっての方向見ながら怪しげな笑みを漏らしつつ宣誓するあたしの耳に――ローレライさんの「好きにするが良い」という声が聞こえた気がした。
都合良いって?
そうでもなくちゃやってけないんですって、こんな環境!
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